こんにちは!妻のブウです。
全国のキャンピングカーオーナー、車中泊旅の皆さんが、夏に出かけたい人気ナンバーワン!はやはり北海道ですよね。
我が家は道内在住なので、思い立ったら好きな地域に出かけられるのですが、限られた日数で北海道を旅行される皆さんには、どのルートを選ぶか?は切実な問題ではないでしょうか。
今日は、道内在住者の目線で気がついた、新たなキャンピングカードライブ・車中泊の聖地「道北」の魅力について説明します。
夏キャンピングカー・車中泊旅をするなら!道東より道北をおすすめする理由
我が家は道内転勤族で、これまで道央、道南、道東に数年ずつ住んだことがあります。
しかしこれまで、道北にはご縁がなく、旭川より北の、宗谷を中心としたエリアには足を踏み入れたことがありませんでした。
今回、キャンピングカーを入手したことをきっかけに、ついに道央から稚内を目指す3泊4日の旅を決行しました。
それで痛切に感じたのが、夏の長期北海道旅行は、道東より道北が快適!素晴らしい!ということ。
北海道弁でいうところの、まさに「あずましい(=快適な)」車中泊旅でした。
特に普通の旅行ではなく、車中泊で周られる皆さんならより一層、快適な旅になるなぁ!と思いました。
その理由を3つご紹介します。
その1:道東道より道央道が走りやすい!
現在、北海道の高速道路(無料区間含む)は、毎年、少しずつ延伸されています。
道東道が十勝地区を越え、釧路地域につながったのは記憶に新しいところです。
何しろ道東地区は阿寒湖、釧路湿原、納沙布岬、摩周湖・・・と道内有名観光地のメッカです。
知床地区へのアクセスにも使えますし、途中十勝によってもいいので、北海道を満喫する車旅なら断然、「道東道」を使って東へ向かうルートが思い浮かぶでしょう。
しかし!ちょっと待ってください!
道東道には、実はいくつかの欠点があります。
そのうちの一つが、区間内のほとんどが、対面通行の2車線だけ(片側一車線)!という点です。
もちろん所々に追い越し区間はありますが、通行量が多い時にトラック列の後ろについてしまうと、ずっと控えめな速度で運転するしかありません。
また、サービスエリア、パーキングエリアが非常に少ないのです。
ガソリンを入れられるサービスエリアに至っては、由仁PAを超えると、一箇所もないのです!
↑現在は阿寒ICまで伸びているので、更に長いはずです。
一方、道央道の方は、札幌から旭川の先まで、長い区間にわたって4車線(片側2車線)で、快適に走行できます。
SA、PAもそれなりの数があります。
そのため、我が家で札幌から知床方面へ移動する場合は、ほぼ9割方、道央道ルートを使っているほどです(走行距離は長くなりますが)。
さらに道北の宗谷地区等へ行くなら、最近延伸した「深川留萌道」へ進み、日本海方面を目指すのがおすすめです。
あっという間に、絶景ドライブロードとして有名な「オロロンライン」にアクセスすることができます。
※なお、現在、道東道の4車線化なども計画されているので、将来的には道東道も、今より走りやすくなるでしょう。かなり、未来の話だとは思いますが。
その2:快適な車中泊スポットが多い
もちろん北海道全体が土地に余裕がありますので、道の駅などの駐車場は概ね広めに作られています。
本州に比べたら混雑も少なく、快適度は高いでしょう。
しかし・・・前述したように、何しろ道東は、北海道観光の有名スポットの密集地です。
7月、8月の夏休みシーズンともなれば、みなさん根釧地区や知床地区を目指して旅行されています。
もちろん車中泊スポットも、全国からやってきたキャンピングカーや車中泊車であふれかえり・・・
(車が停められない、というほどのことはおきないのですが)
2019 追記:今年の10連休など「道の駅・うとろシリエトク」や「道の駅・摩周温泉」で、車中泊車が多すぎて車が停められない!という事態が起きてしまったようです。(下に詳しく追記しています→特にお盆の時期、知床周辺は避けるべき)
それに比べて、旭川より北の「道北エリア」は、旅行者の数がグッと減る印象です。
しかし、素晴らしい車中泊スポットは多く、それなりに混んではいましたが、まだまだ余裕のあるスポットばかりでした。
特に日本海側の、オロロンライン、オロロン街道沿いには、新しくて広い「道の駅」やキャンプ場が密集しています。
実際行ってみると、今日はどこに一泊しようかなぁ??決められない!と迷うほどでした。
中には、温浴施設が隣接しているのに、キャンピングカーが私たち1台だけ、という場所も…!
写真は、しょさんべつの道の駅公園内にある、絶景スポット、海中鳥居と夕日です。
こちらの記事もご覧ください。
☆ロマン街道しょさんべつ【道の駅 おすすめ キャンピングカードライブ 北海道 初山別村 最新 車中泊】
北海道の道の駅を、キャンピングカーで利用する際の視点で勝手に紹介するコーナー・第4弾です♪ 今回は、星の降る村として、また最近は、フォトジェニックスポットとしても有名な初山別村の道の駅、「☆ロマン街道 ...
ちなみに、ほとんどのみなさんの、道北ルートの最終目的地となるであろう場所は「稚内市」という”都市”なのも、道東よりも車中泊に適していると感じるポイントです。
道東の場合、おそらく「知床」が最終目的地になりますよね?
しかしご存知でしょうか。知床半島の先端(知床岬)あたり、っていうのは、基本的に立ち入り禁止エリアなんですね。
おのずと北側の「斜里町(ウトロ地区)」か「羅臼町」を目指すことになりますが、いずれも人口数千人レベルの小さな町です。
車を停められる施設のキャパシティが圧倒的に少なく、お盆やゴールデンウイーク、多くのキャンピングカーが一斉にこの地域を目指すとどうなるか?・・・
2019年には、いよいよ問題が表面化してしまいました。
このまま、知床地域への車中泊車・キャンピングカー集中が続くと「道の駅での車中泊禁止」の流れが北海道でも大きくなってしまうかもしれません・・・。
↓追記:2019/8
特にお盆の時期、知床周辺は避けるべき
2019年、知床周辺では、車中泊車が多すぎて駐車場に入れない、というトラブルから、「車中泊禁止キャンペーン」が始まった道の駅があります。
(2021年追記:コロナ禍で雰囲気が変わったようです!下記リンク先を要チェック!)
詳しくはこちら↓をご覧ください。
北海道で車中泊。禁止の道の駅は?!【2024年最新・随時更新】おすすめ・歓迎・有料化 スポットやコース・ルートも徹底調査!マナー向上しよう!
毎年 、最新ニュースを随時、追記しています。 2018年ごろ「道の駅は車中泊禁止?!」という話題が多く出たことをキッカケに作成した記事です。 北海道内の道の駅について、最新の車中泊禁止・可能・歓迎の事 ...
道の駅に限らず、知床地域はお盆の時期、どこも駐車場がキャパオーバー気味です。
それに対して道北は余裕があるし、もし車を停められなくても、すぐ近隣へ移動できるのがメリットです。
また、札幌市民など道内勢も「知床」に車で行くには複数泊を覚悟しなければならず、自動的に「長期休み」に出かける人が増えるのも、お盆に混雑する理由です。
(稚内のほうが、東西方向の移動が無いため札幌からは行きやすく、あえて長期休みでなくとも行けるのです。)
お盆時期のキャンピングカーでのドライブルート、最終目的地を知床にするか、稚内にするか迷っている方。
ぜひ、道北ルートをご検討ください。
その3:道東より道北の方が涼しい(?!)
夏の北海道、本州より涼しいのはもちろん当たり前です。
今年のように猛暑の夏は、本州の皆さん、どんどん旅行・長期滞在にいらっしゃればいいのです!
ただ・・・ニュースなどでも伝えられる通り、北海道であっても気温が上がる日が、時々あります。
実はそのようなとき、北海道全部の気温が、一律に上がるわけではないのですよね。
風向きによって「フェーン現象」がおきて、内陸部が特に暑くなったり、山の風下側になった地区の気温があがったりしているのです!
道東地域でいうと、内陸に当たる十勝地区は、西寄りの風向きの時に非常に気温が上がります。
道東のなかでもオホーツク海東側、網走や知床などの地区は、南風の時に気温が上がります。
オホーツク海北側、紋別やサロマ湖などの地区は、西風の時にも気温が上がります。
ただ、道東で例外なのが、釧路地区です。こちらは太平洋からやってくる海霧の影響で夏の間日照が少なく、非常に涼しいです。
そのため釧路地域を除いて、という条件付きですが、全体的に気温が上がりやすいのが、意外にも道東地区ではないかと思っています。
(住んでみての感覚的なところが大きいです)
…一方、道北地区(留萌地方、宗谷地方)の夏に関しては、あまりフェーン現象が起こりにくいため、全体的に気温が低いのです。
特に日本海側のオロロンラインを北上して宗谷地区へ進むコースがおススメです。
ピンポイントで長期滞在するなら、釧路を中心とした根釧エリアが涼しさでは最強ですが、長距離ドライブであちこち回りたい・・・という場合。
涼しさを第一条件に選ぶなら、道北地区のほうが理にかなっているでしょう。
下に、道東と道北の主なスポットの平均気温を載せておきます。(単位:℃)
7月 | 8月 | ||||
最高気温平均 | 史上最高気温 | 最高気温平均 | 史上最高気温 | ||
道東 | 釧路 | 18.6 | 30.1 | 21.2 | 31.1 |
帯広 | 23.5 | 37.8 | 25.2 | 37.0 | |
道北 | 稚内 | 19.7 | 29.9 | 22.3 | 31.3 |
留萌 | 22.7 | 33.7 | 24.6 | 35.0 |
平均の最高気温を見ると、大差なさそうに見えますが、道東の帯広では、7月から37℃を記録したことがあります。
一方、留萌では8月の最高気温でも35℃です。
北海道の内陸部は、意外に高温になることが多いのです。
↓追記:2019/6
西風フェーンで北海道が高温になった例
2019年の5月、・・・まだ5月なのに、北海道が全国で最高の39度台をたたき出したことがありました。
皆さんも記憶に新しいのではないかと思います。
この時のように「西風によるフェーン」で、道東地方は気温が上がることが多いのですよね。
【熱中症と雷に注意】今日も高気圧に覆われて北日本から西日本は真夏日や猛暑日となります。特に北海道東部は北見の36℃を筆頭に、5月の最高を更新する記録的高温になりそう(北見のこれまでの5月最高は33.9℃)。道央の山から高温の風が吹き下ろす西風フェーンのため。中部山岳は午後からの熱雷に注意。 pic.twitter.com/Cbv1Zpo3Dl
— 大矢康裕@山岳防災気象予報士 (@yasuoya0) 2019年5月26日
11時の北海道東部、大雪山などの道央の山から熱風が吹き下ろす西風フェーンの影響で真夏日の地点が続出の一方、海風が入っている標津で16.9℃、西風フェーンの影響を受けない襟裳岬で9.3℃という対比が非常に面白い。同じ北海道の平地なのに気温差ありすぎ!! pic.twitter.com/822p5QCRzz
— 大矢康裕@山岳防災気象予報士 (@yasuoya0) 2019年5月26日
この時も、海風の入る道北の日本海側などは、かなり涼しい様子が分かるかと思います。
ただ、年によって太平洋高気圧の位置や傾向が異なります。
逆に「東風フェーン」「南風フェーン」になってしまうと、日本海側や旭川などが上がることもあります。
まあ、「西風フェーン」が、一番強烈な印象ですね。
(このようなときでも、湿気が少ないので、本州よりは過ごしやすいですよ!)
ルートを地図で確認
実際に、私たちが2018年の夏に、ハイエース・バンコンで旅をしたルートはこちらです!
まとめ
キャンピングカーや車中泊車でせっかく念願の北海道旅行・・・でも思い出が「北海道なのに人混みばかりだった…」「暑くて本州と変わらなかった…」という思い出になってしまうのは非常にもったいないです。
ステキな夏の北海道ドライブ、車中泊旅になることを祈っています。
初版公開日:2018/8/10
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