

2020年4月、じゃらん道の駅ランキングについて追記しました。
2020年1月 流氷観光について追記しました。
北海道の道の駅を、キャンピングカーで利用する際の視点で勝手に紹介するコーナー・第17弾です♪
今回は、世界自然遺産・知床を擁する斜里町にある「道の駅 しゃり」を紹介します。
いつものように、おすすめ!をメインに光を当てる…というよりは、「注意事項」「驚きの点」の紹介が主になりますので、ご了承の上お読みください。
車中泊旅、バイク旅の皆さんも参考になさってください。
Contents
じゃらん道の駅ランキング2020で2位に!
にわかには信じられなかったのですが・・・
なんと、じゃらん2020年4月号(3月発売)の道の駅「総合ランキング」で2位に!
全道で、ですよ・・・重ねて言いますが、かなりビックリです。
記事によると、どうやら、ずっとマイナーだった「来運(らいうん)の水」グッズが注目を集めたようです。
町内に「来運」という地名があり、その神社で湧き水を汲めるのです。
以前は実際に水が入った「来運の水キーホルダー」が売られていましたが。
旧商品は、もうないのかな?(あ、本紙記事には小さく写真映ってました)
このグッズ、20キロくらい離れている来運神社に社務所がないので、代わりに売っているという側面があり、絵馬などもあります。
「ペットボトル」に関しては、空の状態で渡されるので、わざわざ来運神社まで車を20分くらい走らせなければならず、道の駅だけで完結しないお土産です。
その点も珍しがられたのかな?
あと、「テイクアウトがほぼ無い」と本記事でも紹介した通り、普通の道の駅にはあるオリジナルソフトクリームやドリンクなどの軽食テイクアウトが無い道の駅だったんですよね。
その点が改善され、名産のニンジンとヨーグルトのソフトクリームなどが提供されるようになったようです。
来運の水(来運神社)について。
あちらに住んでいた頃に聞いた、リアルな話では、来運に住んで念願の転職が決まった、とか、素敵なペットに巡り合えたとか、そういう話も、ないことはないです。
パワースポットブームの時には、ほとんどブレイクしなかったのに、いまさら盛り上がるのがビックリですね。
いや、素材はいいものが多いんですよ。でも、ぜんぜんブームに乗ってこないのが、あの辺の特徴、でした、住んでいた頃は。
来てほしくないのか?と疑うほど、全くPRしない土地柄なんですよね💦
WEBで取り上げられる情報も出尽くして、やっと光が差したのでしょうか。
何回でも書きます、とにかく、ビックリ😲😲😲😲😲😲💦しました。
勝手に評価
↑各判定基準については「勝手に評価」についてで説明しています!
キャンピングカーが泊められるか?
【道の駅 しゃり】一番の特徴は、なんと言っても、駐車場が狭いことです!
公式発表では、23台。北海道の道の駅の中で、3番目に少ない(手元の本では)です。
(25台、としている資料もあります。いずれにしろ、20台クラスなのは道内で5か所以内ですね。)
大型専用スペースは小さい(バス2台と書いてあるけど入るか?!)ので、バスコンの人は厳しいかと思います。
キャブコンの方でも、両側の駐車帯を隔てる真ん中の「通路」部分が、ものすごくせまいので、バックの時は要注意です!
北海道の駐車場は、たいてい、かなりゆとりを持って作られているので、その感覚でバックするとぶつかります。
バックで、反対側の車にぶつける事故が発生しているそうです。




実は、この台数に入っていない、第二駐車場(臨時駐車場。臨時とはいえ常設)があります。
そちらには+30台くらいは停められるかな・・・という感触ですが、未舗装です。




さらに、2016年ごろだったと思いますが、第二駐車場の敷地が削られ、ど真ん中に民家がたちました。
「数年前に行った時は、結構余裕があった」という記憶のある方は、ご注意ください。
駐車場の問題から離れますが、もう一つの道の駅しゃりの特徴が、トイレや情報コーナーがある道の駅本館と、お土産やさん、飲食店の入っている建物が道路で隔てられており、横断歩道を渡る必要がある、ということです!
写真に写っていませんでしたが、ちゃんと歩行者用信号機もついております。




・・・最新型の大型道の駅では、トイレの棟と、商業施設がくっついているところも多いですが、少し前の施設では、別棟になっていることが多かったですよね。
(管理の違い?お金の出所の違い?の影響かと思いますが)
その形がさらに進化?!して、道路を隔てたところに商業施設があるのです!
初めて行った時は、かなり驚きました。
なんでこのような形になったのか、ずっと住んでいる方に聞いたことがあるのですが「ひとことでは語りつくせない様々な事情があったようだ」とのことです・・・
ちなみに、まさかこんな狭いところで、信号機が機能していると思わずにぼーっとして運転している方がいるのか?
この道の駅交差点で、ちゃんと信号を守っていたのに、接触事故に会った、という知り合いがいます。ご注意ください。
周辺の便利さ
【道の駅 しゃり】は、JR「知床斜里駅」にもほど近く、斜里町市街地の中心にあります。
そのため、歩いて行ける範囲に、スーパー、コンビニ、飲食店があり、便利なことは便利です。
飲食店は、営業時間、営業日が限られているのでご注意ください。
(地方あるある、ですが、日曜やっていないお店が多いです)
変わったところでは、毎月第二金曜日に、商店街が主催する「ふらっとナイト」というイベントが道の駅前広場で開催されています。
道の駅で行われるのは珍しいタイプの、アットホームなイベント。
しかも無料の振る舞い料理があるときもあって、いつも地元のSNSでは話題です。
もしタイミングが合えば、ぜひ覗いてみてください。
今週のふらっとナイトはてんこ盛りです。
体協による「ビアガーデン」、
商工青年部の「感動屋台」、
さらに「ねぷた一家Jr」の演奏や
「しれとこ流氷太鼓」の生演奏まで。
もちろんいつものマジックショーや
クイズ・抽選会もやってます。
ぜひご来場ください。 pic.twitter.com/6cdmQGtBLP— ふらっとナイト (@furattonight) 2019年7月11日
北海道らしさ




【道の駅 しゃり】の館内には、ちょっと珍しい「オブジェ」があります。
東北の青森県、弘前市の有名な夏祭り「ねぷた」のあんどん(行燈)です。
しかし・・・これは、弘前市のものではなく、れっきとした斜里町産の「ねぷた行燈」なのです。
実は斜里町は、弘前市と友好都市の関係にあり、ねぷた祭りそのものを「暖簾分け」してもらった唯一の町なのだそうです。
江戸時代にルーツを持つその由来を聞くと、すごく心が動かされるのですが、ここで書くと長くなるので、こちらをご覧ください。
毎年、弘前でねぷた祭りが開催される、1週間前に、斜里町でも「しれとこねぷた祭り」が開催されます。
北海道で、このような大型の山車がねり歩くお祭りは珍しく、「北海道三大あんどん祭り」の一つにも数えられているそうです。
本家直伝のあんどんやお囃子の行列は大迫力なので、ぜひ一度観覧をおすすめします。
・・・と、北海道らしさ、 の項目ですが、今回はちょっと変わった、地元風物詩の紹介でした。
もちろん、世界遺産知床に関する紹介ビデオなども流れていますよ。
冬の流氷観光の拠点にも最適です。↓こちらの記事をご覧ください。
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流氷観光成功のコツ。服装は?ガリンコ号?おーろら?紋別 網走 どっち?専門家直伝のキソ知識。ツアーの方も【2023年最新】
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車中泊や利用者への注意事項
【道の駅 しゃり】にはまず、利用される皆さんへの注意書きの看板が、こんなに大きく、ドーン、と掲げられています。
すぐ後ろには民家が「密着して」隣接しているため、とても説得力があります。




商店街のど真ん中にあるため、壁一枚隔てた周囲は、自宅兼商店、というお宅やアパートが建ち並んでいるのです。
深夜までやっている飲食店もあるので、ある程度の騒音は想定済みかもしれませんが、近年の車中泊ブームまでは、おそらく予想せずに作ってしまった駐車場だと思います。
夜間は、ドアの開け閉めをする音さえ響き渡るので、外に出るのがはばかられるほどです。
どうか注意してご利用ください。
第二駐車場にも大きな看板があります。
駐車場側から入ってすぐ、トイレ周辺には色々な注意書きがあります。
正直、すごく綺麗で気持ちのいいトイレです。お花も飾ってあったりして。
つい、トイレで長居したくなる気持ちは分かるのですが、洗い物などは厳禁です。








色々苦慮されているのか、定型フォーマットの張り紙も一そろい貼られていました。
なお、車中泊の記事↓で紹介した、この地域の会議体さんの「車中泊ご遠慮キャンペーン」ポスター、トイレ付近にはありませんでした(今年6月に利用)。
奥の情報掲示コーナーにあったのかな?
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北海道で車中泊。禁止の道の駅は?!【2023年最新・随時更新】おすすめ・歓迎・有料化 スポットやコース・ルートも徹底調査!マナー向上しよう!
毎年 、最新ニュースを随時、追記しています。 2018年ごろ「道の駅は車中泊禁止?!」という話題が多く出たことをキッカケに作成した記事です。 北海道内の道の駅について、最新の車中泊禁止・可能・歓迎の事 ...
あと、写真を撮るのは迷ったのですが・・・
トイレの個室内一つ一つに、電源使用厳禁!の張り紙が出ていました。
ここまで徹底しているのは珍しいかもしれません。
電気の無断使用の問題、他の道の駅でも深刻なようですね・・・。
誰かの「ちょっとだけ」のせいで、道の駅利用がどんどん制限されるかもしれないのです。
ぜひ立ち止まって考えてみてください。
快適度
【道の駅 しゃり】のお手洗いや、本館施設は、新しくて綺麗です。北海道で100番目の道の駅とのことで、後発ではあります。
とはいえ、もう10年は経っているのに、かなり清潔さを保っている感じはあります。
清掃に入られている皆さん、町の皆さんの努力の成果だと思います。
また、これまでも説明してきた通り、町の市街地のど真ん中にあるため、逆に夜間交通量は少なく、騒音は気にならないと思います。
時折、飲食店を出た客の声が響くこともあるかもしれません。
飲食店といえば…すぐ隣は焼肉屋さんです。
営業時間内であれば、ちょっとお肉の匂いが気になるかもしれません。
ちなみに、ここの焼肉屋さんは、安くて美味しかったです。
いつも地元の人で賑わっていますが、もし席が空いていたら、ぜひ利用してみてください。
日帰り入浴施設への距離
【道の駅 しゃり】のすぐ近くには、「グリーン温泉」という入浴施設があります。
モール系の温泉でありながら、銭湯料金で利用できます。
少し離れたところでは、ウナベツ温泉(自然休養村※2019年から基本的に休館)もおすすめです。
まとめ
【道の駅 しゃり】は、私がよく知っている中では、一番「小さな」道の駅です。
しかしながら、決してさびれているわけではなく、ほかの市町村の小さな道の駅、と比べると、すごくふしぎな施設です。
観光客ではなく、地元の人の交流拠点としての役割の方が大きいのだろうと思います。
実は近隣に住んでいたことがあり、色々なイベントで立ち寄らせていただいておりました。
(一番多かったのは「会議」です💦公民館の外部施設・・・みたいな役割だったのかと思います。)
・・・今回、初めて「車中泊不適」という文言をタイトルに入れさせていただきました。
昔馴染みのよしみ?であえて?というか・・・。行かないで欲しい、というわけではないし、いたずらに「適正利用」を叫びたいわけでもありません。
元地元、だったので、「地元の人から見ると、道の駅はどう見えるか」を書きたかった!というのもあります。
北海道に旅行で来られる皆さんにとっては、一期一会、数時間しか滞在しない施設でも、地元には「一年中」「一生」存在しているんです!当たり前ですが。
どうしても、車中泊できるかな?夜間に行っても大丈夫かな?という点が気になる方が多いかと思います。
しかし、それだけが道の駅、ではない!色々な個性がある!とちょっと変わった「道の駅しゃり」は気づかせてくれます。
「目からウロコ」「人生観が変わる」道の駅、として売り出していくのもいいかもしれません(笑)。
取材日 2019年6月 ほか
2020年1月 追記
いよいよ今年も流氷シーズンが近づきました。
この時期、たとえば網走の道の駅などは、キャンピングカーでにぎわっていましたが、さすがに「しゃり」は空いていました。
おとなりのウトロでは「車中泊ご遠慮キャンペーン」を一部の方が行っていますが、わざわざ危険を押して冬の知床までやってきた方を追い返すほど冷たい町ではありません。
流氷を楽しむには一番最適なロケーションの道の駅ですので、ぜひ、冬の流氷観光、チャレンジしてみてください。
道の駅公式サイト
本家・快適度はこちらの本で
カーネル特選!車中泊コースガイド北海道一周&ベストルート
※前の出版社さんの倒産により、現在中古本しか手に入りません。新しい出版社さんからは、全国版の新しいルートガイドが出ています。↓こちらの北海道一周版については、図書館などでご覧ください。
ちなみに
【道の駅 しゃり】の車中泊快適度は・・・【未掲載】です!
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